第3章-5
「あの・・初めまして、メールでお話しした有希子と申します」
「はい、こんにちは竜崎です、よろしく」
「はい、私こそよろしくお願い致します、竜崎様」
「ところで、今そこには貴女だけなんだね」
「はいそうです、私だけです」
「わかった、では携帯電話で、話を進めましょうか」
「はい、お願い致します」
「そうだね、では・・」
「はい」
私はメールに写真を貼付して貰っているので、有希子の顔は知っていた。
しかし、実際に声を聞くのは初めてだった。
その声は少し興奮しているようだったが、優しい女のようである。
「メールでは、貴女の旦那のことと、
昔に付き合っていた彼氏との、ホテルでのことを聞きましたが、
それだけで、私の激しい調教を受ける覚悟があるのですか?」
「はい、竜崎様のホームページでのお写真や、書いてあることですとか、
全部を見ました。それで私なりには理解したつもりです」
「なるほど、分かりました、その覚悟があるのなら・・・
でも、一度調教して、どうしても思っていたことと、違うと分かったら、
その時には、無理をしないで中止しても良いですからね。
私は無理強いはしたくないので、
貴女が納得してから本格的に調教をしましょう、
だから安心してください、
でも、私のM奴隷になったときには、或る程度の覚悟が必要になりますがね」
「有り難うございます、そう言って頂くと・・」
何故か、その時、有希子の声が涙ぐんでいるのだ。
「おや、どうしました?」
「いえ、何でもありません、そのお言葉が嬉しくて・・」
「あはは、そうですか、貴女は素直なんですね」
「あぁ、恥ずかしいです、私は何方かに心からお慕いしたい気持ちなんです、
心から、私を奴隷として求めて下さる方を探していました。
それが、竜崎様でよかったです」
「あはは、まだ貴女とはお逢いしていないのに、光栄です、それと・・ですが」
「はい?何でしょう?」
「一応、私のホームページには書いてありますが、少し説明しましょう」