...意外と?-9
(…なんでこの子は、こんなにも俺をわかってくれるんだろう・・・)
いままで俺は、冷たい態度でこの小さな女の子を泣かせてたのかな。
…いや、泣かせてたんだろうな。
ごめん郁。本当にごめん。
今さらだけど、郁の気もちに応えさせて。
今までの分が埋まるくらいいっぱい“好き”を注いで、両手では持ちきれないくらいにするから。
『郁…』
郁のからだをソファにもたれさせ、正面に膝立ちしソレをあてがう。
“ソファでするなんて、ハジメテの時みたいだね”と微笑む花のような唇にキスをした。
『挿れるよ…』
今日もやっぱり、余裕はかけらもない。
それでも郁に少しでも多く感じてもらいたくて小刻みに奥を突いた。
「あっあぁ!ん、ッは、あ、ん!」
『郁…っく…気もちいい…?』
郁がキスの返事をくれた。
俺も、とだけ小さく告げ、小さな手に指を絡ませる。
「んっ…!あぅう、や、あん…!」
繋がりを掻き出し掻き入れながら、何度もキスを繰り返す。
互いの舌はどちらがどちらのものかわからないくらい激しく絡み合い、二人の唾液はひとつとなり分け合った。
「夏目さ…私…っ、もう…っ!」
『郁…郁…好きだ、郁…ん…!』
「将…好き…っ」
はじめて郁から自発的に名まえで呼ばれ、下半身を中心に全身が震え上がった。
それに呼応して郁の痙攣が始まる。
「んん…や…―――んああ…!」
『ん…!郁…っ!』