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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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焔の決断-11

「はい、おやすみ」

 毛布をかけてポンポンと叩いたラインハルトの腕を、エンがいきなり引いた。

「わっ!」

 そのままぐるんと反転させられ、ラインハルトはエンに押し倒される形になる。

「酔ってない」

 エンは呟いてラインハルトに口付けた。
 ここまでされてラインハルトの理性がもつワケもなく……ラインハルトはエンの後頭部に手を回して赤い髪を掴む。

「ん……はっ」

 舌がお互いの口腔内を這いずり回り、理性を剥ぎ取った。

「っは……男同士も良いかも〜」

 口を離したエンは自分の唇を舐めてニコニコ笑う。

「……しょうがないな……少しだけ、教えてあげるよ」

 ラインハルトは体を反転させてエンと上下入れ替わった。
 噛みつくようにキスをしながらエンのシャツを捲りあげ、素肌を撫で回す。
 エンはキスに応えながらラインハルトのシャツのボタンを外し、服を脱がしていった。
 筋肉質ではないが、無駄な贅肉はなさそうなラインハルトの肌は、とてもすべらかでまるで上質な絹のような手触り。

「すべすべ〜」

 ラインハルトが愛撫を首に移したので、エンは自分でシャツを脱いだ。
 肌と肌が触れ合い、なんとも言えない心地良さが2人を包む。

「ふあっ?!」

 首や耳を舐めていたラインハルトの指がエンの胸の突起を弄りだした。

「あっ……男もっ……胸は気持ち……いんだぁ〜…」

 クリクリと円を描くように動く指は、エンの躰に男同士の快楽を教えこんでいく。

「そりゃあね……された事ない?」

「はっ……ない……ねぇ…ぁ……や……ば……」

 摘まんだり爪先で軽く引っ掻いたりされる度にエンの体が跳ねた。

「やばい?まだ前戯の前戯なのに」

「そうなの〜?っあ……」

 首筋から下がったラインハルトの唇がエンの突起を食んだ瞬間、エンの口から小さい喘ぎが漏れる。

「ふ……くぅ……」

「うーん……もっと鳴いてくれていいのになあ……」

 いくら酔っているとはいえ、女のように喘ぐのには抵抗があるらしい。
 舌で弾くように愛撫しつつ、手で下半身を探った。


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