▼\__影の全て__/-2
駅のホ-ムに着き、電車をまつ。
手はつないでいるが何も話さない。
影はケ-タイをいじいじしている。
「何見てんの?」
「メ-ル」
話があまり続かない。
「...。」
ププ----
電車が来た。
影はなゆるの手を握ったまま電車に乗った。
緊張するなぁ...
昨日の男がいないのか確認しようと、なゆるはキョロキョロしていた。
一つ目の駅。
「あっ...!!!」
乗りこんできたのは昨日の男。
ケ-タイをいじっていた影がこちらを向く。
「どした?」
「ヒッ!きっ、昨日の...人...」
「まじか...」
「うん...」
影が大きく溜め息をつく。
「俺の前にいて」
「え?あ、あぁ、うん...」