意味深なことを言う。-8
『…つらくない?』
いままでそんなこと訊ねたことも聞こうと思ったこともなかったのに、自然に口から出てハッとする。
「…中で跳ねてるのがもどかしいくらいです…」
恥ずかしそうに目をそらして、でももぞもぞと腰をくねらせる郁のかわいさに笑みが漏れる。
口角を上げたままキスを落とした。
『…動くよ?』
郁が呼吸で返事をする。
腰を持ち上げ、力は加えずに先ほどの厚みを狙ってとんとんと打ちつけた。
「んっ、あっ、はっ、あっ」
リズミカルに口から漏れる鈴のような吐息に、胸も下半身もぎゅうっとなる。
自分の行為で声を上げてくれる郁が、かわいくてかわいくて仕方がない。
「あっ、んっ、あ、夏、目さんっ」
『……夏目さん、ね…』
その呼び方がやっぱりおもしろくなくて、腰の動きを止めた。
蜜壷をきゅうきゅうと締めつけながらも、郁の目がどうしたの?と訊ねる。
『…“将”がいい。』
郁には一度も呼ばれたことのない、俺の下の名まえ。
言ってみ?と促すと、