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ひかえめでチワワなあの子は意外と
【その他 官能小説】

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意味深なことを言う。-2

(相手によるって…俺とするのは好きなんだよな?)



じゃあ、どのくらい好き?

いままでの相手の中で、何番目くらい?

口に出すのもおこがましい、女々しい問いかけが脳内を渦巻く。



(つか…郁のが年上なのに、いまだに敬語だし。「夏目さん」だし。)



って、さっきから何考えてんだ…ばかばかしい。



「でも、夏目さんもキス好きですよね?よくしてくれるじゃないですか。」



郁の言葉に、別に好きな訳じゃ…と言おうとして口ごもる。

キスはセックスする為の手段のひとつだ。好きも何もない。

ずっと、そう思っていた。



(だけど言われてみれば、郁とはよくキスしているような…)



『―――郁が物欲し気な顔してるからだよ。』



これ以上思考を巡らすと俺にとってよくない答えが出てしまいそうで、深く掘り下げるのは止め舌を出した。



「は…んん」



唇を舐めるだけで目を蕩けさせる郁。

いままでも、俺みたく射精しか脳にない男にそんな顔してたのか?



(―――イライラする。)



胸くそ悪い。

俺だけが郁を知ってりゃいいのに。

郁も、俺だけ知ってりゃいいのに。




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