returns to one-6
(…え…?)
考えもしなかった小さな入り口の状況に、からだが竦む。
ひくひくと動くそこは、未挿入でもわかるきつさだったが…処女特有の拒み方はなかった。
俺の思考を察した沙也は、背け続ける瞳を罰の悪そうにしている。
…沙也……
(颯太を…―――受け容れてんのか…!)
少しずつ膨張し棘を増やしていた重たくドス黒い塊。一瞬縮まったように感じたそれは…音を立てて割れ俺の体内を侵食していった。
戸惑いは闇に掻き消され、中指を突き立てる。
「―――んああ!」
『颯太とは何回ヤッたんだ?いっつもこんな濡らしてんのかよ、あ?』
胸に喰らいつきながら、乱暴に中を掻き混ぜる。
無数の細かな襞が俺の指を歓迎するかのように吸いつき離れようとしない。
『答えろよ…沙也!』
「あっ…い、ぁん!…んん!瑛す…あぁっ!」
…どうせコイツは颯太相手にも惚けた表情で乱れてんだ。
ヨガる沙也に、苛立ちが加速する。
『テメーなんて…犯されてイッちまえ。』
第二関節を曲げ、膣内の分厚い肉を何度も強く擦った。
沙也は強い快感に耐えられず、俺の頭を胸に押しつけ髪を掻き乱す。
「あ…あああ…瑛介……―――ん!っああぁ…!」
嬌声と共に激しく痙攣する沙也。
けれど、最奥で動きを止めた俺の指をきゅうきゅうと締めつける内部はもっと、とせがんでいる。
『男いるくせに…サイテーだなお前。』
女をイかせたのに、虚無感で内臓が重い。
奮い立たせるように自分の衣服を剥ぎ、まだ荒い息で小さくからだを震わす沙也の脚を持ち上げる。
何も言わず両目を覆う沙也に気遣うことなく、息巻く熱を挿入した。