returns to one-5
「―――ぁんっ!あぁ…ん…!」
『無理矢理されといて何感じてんだよお前…ピン勃ちじゃねぇか…』
小さな突起を舌で弾くと、湿った息を吐きながらも必死に声を抑えていた沙也から何度も拒否以外の声が洩れた。
腰もむずむずと動かし、俺の下で膝を擦り合わせている。
『…どうせもう濡れてんだろ。―――見せてみろよ。』
「…やっ!やだ!やめ…っ!」
嫌がる沙也を全裸にさせもう一度抑え込み、強引に脚を割って陰核に触れた。
『…すっげー濡れ方。お前、誰でもいーのかよ。』
指を軽く前後に動かしただけで、そこはクチュクチュと卑猥な音を鳴らす。
それくらい潤みきっていた。
「…おねがい…もうやだ…」
顔を背け硬く目を閉じ懇願する沙也。
罵声を上げず抵抗もせずに、ただただ弱々しい声だった。
『………テメーの意見なんて聞いてねぇ。』
怯え消え入りそうな物言いが余計に癪に障る。
そのせいで、性別なんて関係なかった頃のことが次々と脳裏に浮かんだ。
(―――…クソ…これならキレられてる方がマシだ…)
少しずつからだに男女の違いが出始めた頃、俺達は些細なことで喧嘩をした。
負けた沙也は悟ったんだろう、俺にはもう力で勝てないことを。いまのように、怯えと悔しさの入り混じった複雑な表情で目に涙を浮かべていた。
いつも強気な沙也のそんな顔を見るのは初めてのことで、当時の俺はひどく狼狽した。
(もう二度とあんな顔させないって、決めたのにな…)
…でも……
悪ィ沙也…もう俺、ブレーキぶっ壊しちまったよ…
幼い誓いを記憶から消去させる。
一度目を閉じ覚悟を決め、膣に指をあてがった。