ひとときの逢瀬-6
3.
週3日勤務のパートがあるため、志津は月曜日と水曜日しか練習に参加できない。
朝食後、車で愛花と美貴を駅まで送っていくと、志津はそのまま横浜のパート先に出勤していった。
残された2人は時間をずらして別々の電車に乗った。
通学路を歩く愛花はいきなり後ろから肩をばんっ!と叩かれた。振り返ってみると、つかさだ。
「おはよっ!」
「お…おはよ…。つかさ…。あのね……。昨日は、ごめんね…」
「ん〜? 何のことかな〜?」
おどけた調子で答えるつかさだが、その目が腫れぼったいのを愛花は見逃さなかった。
「お菓子も届けてくれて、ありがとね…。とっても美味しかったよ」
「えへへ、こっそり届けたのがあたしだって、バレちゃったぁ〜?」
「あ…あのね、私、船橋先輩と…その…」
「わかってる! わかってるから…。それ以上…言わなくていいよ…っ。おめでと…ねっ」
つかさの目からみるみる涙があふれた。
上を向いて涙をこぼさないように気をつけながら、鼻声で続ける。
「あ、あたし、やっぱり今日は学校サボるわ! 先生には風邪だって言っといて!」
学校の直前で、つかさはくるりと向き直って駆け出した。
「つかさちゃん! 待ってよ…っ!!」
愛花は必死に追いかけたが、つかさの脚力には追いつけない。
呆然としているところに別方向から時間差で美貴がやってきた。
「そっとしておいてあげましょ。私たちじゃあの子を慰められないわ…」
(つかさ…。ごめんっ! 私…あなたの気持ちに応えられない…)
2人はしばし立ちつくした。
さーっと一陣の風が吹き抜け、スカートがふわぁり…とまくれ上がった。
一瞬露わになった2人のお尻には、お揃いの六尺褌がしっかりと締め上げられている。
「さぁ、行きましょう」
美貴が振り向きもせずに歩き出す。
愛花も目を合わせず、校舎まで別々に歩いて行く。
昨夜は狂おしいほどに愛し合った2人だが、学園に入ったらただの先輩後輩に戻るのだ。
ふんどしだけが2人を繋ぐ絆となる。それが互いに交わした約束なのだから。
そして放課後。
剣道部の練習に参加した愛花には、さらなる試練が待ち受けていた。
練習開始前に部員たちの前で勝田八千代がこう宣言したのだ。
「伝統ある我が剣道部の名誉を著しく傷をつけた笠倉愛花を、『お世話係』から解任します!」
もちろん主将の玲の意向をくんでいるのは明らかだった。
1年生は一斉に同情の視線を愛花に向けた。
「笠倉さん、袴を脱ぎなさい!」
袴を脱ぐと、稽古着の下は美貴とお揃いの六尺褌のみとなる。
「ふんどしも解きなさい。今のあなたにそんなものを締める資格はないわ!」
八千代の合図と共に左右から出てきた2年生が、愛花からふんどしを解いて取り上げた。
そして露わにされた愛花のパイパンマンコを脱腸帯で締め上げる。天然ゴムの極細ベルトがギリギリと引っぱり上げられ、たちまち割れ目の奥まではまり込んだ。
「ひっ………!!」
愛花は歯を食いしばって耐えた。
玲の横に立って部員ににらみを利かせている美貴はつとめて平静を装っていたが、内心は胸も張り裂けんばかりの苦しみだった。こういう責めは自分がされるよりも他人がされているのを見る方が辛い。
(愛花…許して…。代われるものなら代わってあげたい!)
美貴は愛花と同じくきっと口を食いしばり、決して目をそらすまいとしていた。
「今日からこれがあなたのユニフォームです。練習中は必ず着用すること」
「あなたは洗濯係として、上級生が締めていたふんどしを専門に洗ってもらいます!」
「は…はいっ!」
「返事は1回でいい!」
バシン!
お尻に竹刀が飛んだ。愛花のお尻にたちまち真っ赤な跡が出来る。
「それでは列に戻って全員練習開始!」
「はいっ!」
愛花は急いで袴をはくとランニングの列に加わった。
そしていつもの厳しい練習の間、脱腸帯にアソコをいじめられ続け、ようやく終わると今度は汚れたふんどしの洗濯が待っている。
シャワールームの前に置かれたカゴの中に放り込まれた25人分のふんどし。
ふんどしが股間に当たっていた部分にはおりものや愛液、経血の染みばかりでなく、中にはねじられた縦褌の部分に茶褐色のウンスジまでついている始末。それをすべて舌で丁寧に清め舐めとった後、水飲み場まで行き、桶と洗濯板を使って手洗い。洗濯機を使うことなどは許されない。
ようやく終る頃には、愛花の舌は感覚がマヒして何も感じなくなっていた。
その後ろ姿を見つめている2人―――――――。
「好きな子がいじめられているのを見るのは辛い?」
「いえ…。そんなことはありません。玲様」
玲に問われて、つとめて無表情を装いつつ答える美貴。
「いつの間にか、ずい分ウソが上手くなったのね、美貴? まぁいいわ。お前のマンコにも飽きてきたし、当分の間お役御免にしてあげる」
玲はそう言って不機嫌そうに1年生を物色し、西野春香に声をかけた。
「西野さん? 最近練習がんばってるわね。今日はこれから私が直接指導してあげる…」
「はっ…はいっ!」
玲は憧れの主将に声をかけられてドギマギしている春香の肩に手を置くと、自分の個室に連れて行く。
春香がこれから何をされるのかは火を見るよりも明らかだが、剣道部内でそれを止めることのできる人間はいない。
1時間後。
春香は玲のロングディルドーに後ろから貫かれて悲鳴を上げていた。
「うっ…痛ううううっっ!!」
「ほら! もっといい声で啼け! メスブタ!!」
ビシッ!!
玲のビンタが飛び、真っ赤に腫れ上がった春香のお尻の間から、破瓜の血がつー…と流れ出ていた。