side by 郁 - 普段すました顔の彼は意外と-4
「あっ、あぁん!や、ああ!」
にも関わらず、私のからだはふしらだに反応する。
でも・・・
(夏目さん、自分で気づいてるのかな・・・)
最中の、
汗で湿った髪の毛。
しかめた眉。
悩ましげな瞳。
厭らしい吐息。
お腹から絞りだすような声。
(すっごく・・・セクシー・・・・・・)
それらを感じると、私はスイッチが入ってしまう。
胸を締めつけられる。
子宮が鳴いてしまう。
覆いかぶさる夏目さんの頭を引き寄せ、耳たぶに舌を這わせた。
『―――――っ』
「あ、んん」
中にいる彼の猛々しい熱がぴくりと反応したのをからだで感じ、私まで声が漏れてしまう。
片方の耳に手を当て周囲の音を遮り、もう片方の耳に舌を捻じ込む。
わざと音を出し、上下左右めちゃくちゃに犯した。
『・・・ッ、く・・・』
下半身の動きを一度止めた彼は、眼を細め小さく呻いた。
(それ・・・もっと見たい。もっと聴きたい・・・)
夏目さんの吐息がいとおしい。
耳の軟骨の部分を甘く食む。
塞いでいた耳の縁を、指の腹でねっとり撫で上げた。