夜の公園-8
相手は旦那からだ。
智美は焦りながらも冷静を装い、いつもと同じ調子で電話に出た。
「もしもし!
あっ、うん!そろそろ帰るよ!ごめんね。
ん?
凄く楽しかった!
それじゃあ待っててね」
切り終えた智美に小林が話しかける。
「旦那もかわいそうにな。嫁が裏ではこんな変態だなんてよ。
ところで奥さんよ。
今度はタケルも交えて4人でホテルでも行ってよ、またヤらせてくれよ。な?いいだろ??」
智美は乱れた服装を直しながら小林の顔を見ると、不適な笑みを浮かべて静かに頷いた。
「それじゃあ帰りますね」
そう告げると、智美はその場を後にした。