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智美の秘め事
【若奥さん 官能小説】

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タケルの依頼-1

午前11時。

智美は洗濯と掃除を終わらせると、いつものようにTVを見ながらリビングのソファでくつろいでいた。

すると智美の携帯から着信音が鳴り響いた。
携帯を手に取り画面を見ると、見覚えのない番号からだった。

「もしもし‥?」

と少し問いかけるような雰囲気で智美は電話に出た。
すると受話器の向こうから聞き覚えのある懐かしい声が聞こえてくる。


「おおっ!
久しぶりだな智美!
俺だよ!」

智美はその声で電話の相手がすぐさまタケルだという事がわかった。

「えっ!うそっ?
なんでなんで?
誰かに番号聞いたのっ?」

智美は驚いた。
タケルとは高校卒業後に多少の連絡は取っていたが、いつの間にかその連絡は自然消滅的に途絶え、その間に今の旦那と出会ったこともあり、新しい番号は教えていなかった。
それからもう6年程経っていたのだ。

「いや、用あって由里子から番号聞いたんだ!
それよりお前結婚したんだってな!
おめでとう!」


「そっかそっか!

うん!結婚したの。
まだ新婚4ヶ月だよぉ。」

久しぶりの連絡に二人は他愛もない会話をしばらく続けた。

「あっ、それで私に用っていうのは?」

智美が用件について切り出す。

「うん。
実は俺さ、出版社の企画部に勤めてるんだ。
それで来月発売される雑誌の中で初めて企画任されてさ‥。」

「へぇ。凄いじゃん!
それで?」

「うん。
それでその企画でさ、智美にちょっと手伝ってもらいたくて。」

「私に?何を?」

「うん。
まぁその雑誌ってのが、実はアダルト系なんだ‥‥
その中で『素人の裏体験談告白!』
っていうコーナーを作ろうと思って‥‥
それでその体験談を智美に書いてもらいたくてさ‥‥」

「はぁ‥?何それ?」

智美が気の抜けたような感じで聞き返したが、タケルが申し訳なさそうに続ける。

「ほら、智美にはうちらの部室での出来事があったじゃん‥‥。
ネタになるかなぁと思って‥」

「ちょっとぉ‥!
バカにしないでよセンパイ‥
それにあの出来事だけでネタにしたって面白くならないでしょ?」

するとタケルが智美にとって思いも寄らぬことを話し始めた。

「ネタになるのはあの出来事だけじゃないだろ?
俺、他の部員から聞いたんだ。
うちらの行為を部員に盗撮されて、それをネタに脅された時の出来事をさ‥‥」

智美の顔が青ざめていく。
そのことはタケルに知られていないと思っていたからだ。

タケルが続ける。

「いや、その事に関しては別に怒ってないよ全然。
うちらは付き合ってた訳じゃないしな‥‥
それよりどうだ?
書いてくれないかな?
名前も顔も出ることないし、少しの謝礼くらいは出せるからさ!
頼むよ‥‥」

それからしばらく沈黙が続いた。

すると智美が開き直ったように話し始める。

「うん‥いいよ!
書いてみる!
センパイの頼みだしね!

それより驚いちゃった‥あのこと知ってたんだね‥‥」

「まぁな‥俺も聞いた時は驚いたけどな。
それより助かった!
書けたら俺のパソコンメールまでよろしく頼むよ!
アドレスは‥
×××@ne.jpだから。」

「うんわかった!
んじゃまたね!」


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