第3章-1
光一さんが出張から無事に帰って来ました。
仕事は順調だったようで、とても嬉しそうでした。
そんな光一さんを見ると、私も嬉しいのですが、心がチクリ、チクリと痛みます。この部屋の、あのソファの上で峰岸さんに犯された挙句、自分でも信じられないほどに淫らになって、何度も逝かされてしまったのですから…。
光一さんに対する罪悪感で心が沈んでしまいます。
帰国した翌日、光一さんはお休みでした。
お休みといっても、お仕事のことが気になるのか、光一さんは朝から書斎でパソコンに向っています。
せっかくのお休みなのですから、久しぶりに、どこかに遊びに行きたいという思いもありました。でも、峰岸さんとのことを思い出すと、とても楽しめそうもありませんでしたので、今の私には、むしろ都合が良かったのかもしれません。
それでも、せめてもの罪滅ぼしというわけではありませんが、光一さんのために美味しいご飯を作って上げようと、私は午後から料理をしているのでした…。
「うん、これでよし。味付けもまあまあかな」
下ごしらえも終わりかけた頃、私の携帯が振動しました…。
何かしら…?
携帯を開くと、メールが入っていました。
峰岸さんからのメールでした…。
『今から、1人で私の家に来なさい。
旦那には秘密ですよ』
短い文章に、画像が添付されていました。
胸騒ぎをさせながらそれを開くと…
(……!いやっ!)
それは、3日前に峰岸さんに犯されたときの写真…全身に精液を浴びせられた私でした。
目は閉じていますが、口は小さく開き、頬を赤らめている私の顔は、一見すると犯された後というより、どこか満足したような表情をしていました…。
(酷い…。光一さんがお休みだということを分かっていながら、こんなものを送ってきて、呼び出すなんて…)
この前、峰岸さんのテクニックと巨根でこれまでにないというほどに逝ってしまい、気を失いかけていた時に撮られてしまったようです。
せっかく、私が峰岸さんを誘惑しているとかいう写真を消してもらったのに、事態はますます悪くなるばかりです。しかし、こんな写真を握られている以上、無視することもできませんでした…。