妄想中毒-1
頬に当たる風は無色
覇気の無い目写す幻影
躯絡む青い糸
再度私を戒める
貴方の心の行方知らねど
私は深く堕ちてゆく
答の無い闇と知り長柄
蕩たふ事で甘んじてゐる
酒を興じる甘い宴
貴方との淡い駆引
大人振った子供の私じゃ
欠乏しうる酔わす魅力
ねぇ、もしかして気付いてらっしゃるの？
私の不器用な芝居
其れでも甘い夢を見せて下さるなら御好意に甘え
今夜限りは離しませむ
一夜限りの宴の夜
既に夢から覚めた日常
貴方と繋ぐ手立てはなくて
私は今日も夢に浸る
貴方が触れた私の肩
あの日一夜限りの幻
大人振った子供の私じゃ
割り切り斬れ無い痛い本音
ねぇ、貴方に私はどう見えてらっしゃるの？
日常と宴の間で
私は何時も泣いてゐるから
今日も明日も
貴方の影を追う由縁
ねぇ、是がもし遊ビでも
私、涙の滴は見せませむ
ねぇ、誰を想い詫びてらっしゃるの？
熱い火照りが止みませむ
貴方が私を見て下さるなら
其の想い汲み取り
今度は私が酔わせませう