ご奉仕がお上手。-4
「ぅあ、・・・はんんっ」
剥がれた俺の服は玄関に散らかしたまま、もつれるようにベッドに入った。
郁が俺に覆いかぶさるようなかたちだ。
『・・・なに?今日は郁ちゃんが攻めてくれるの?』
からかい半分でそう口にしたのに、郁は妖しく微笑み俺のボトムとパンツを脱がす。
え?まじで?と動揺する俺をよそに、郁は自分の手にたっぷりと唾液をつけるとそれを亀頭にあてがった。
『・・・う・・・』
粘着性の低い唾液は先端から根元へしたたり、郁の手はそれを遮るように肉棒をやさしく包む。
『や・・・っば、気もちいい・・・』
手持ち無沙汰で、郁の髪に指を通した。
郁は手を動かしながら、舌で陰嚢を攻める。チロチロと舌先で玩んだり、歯が当たらない程度に口の中に包んだり。
本当に上手い。
なのに、いちばん攻めてほしいところは手つかずでもどかしい。
(イ・・・イんだけど・・・っ、でもそこじゃなくて・・・ッ)
「・・・何か我慢されてるんですか?
先端・・・出てますけど。」
俺の心情はすべて見破られているかのようだ。
くすりと笑い、やっと舌が陰茎に狙いを定めてくれた。
俺の愛液を舐め上げ、亀頭が温かくやわらかな口腔内に包まれる。
『・・・ん・・・あ・・・!』
待ちわびた刺激に、思わず呻く。
根元で上下に動く3本の指に、ヒダを刺激する舌先。
さらに、きつく吸い上げられると当たる口蓋のでこぼこが、どうしようもないほど気もちいい。