第3章-8
上菊警察署の三階に急遽設置された『女子児童誘拐事件捜査本部』では、タケダが、捜査員が村周辺の聴き込み調査で得られた情報処理を行っていた。
タケダが幾つかの資料をパソコンに目を通している中、警官が一名入って来て「管理官、児童が数名、管理官に、お伝えしたい事があると言って来ましたが…どうしますか?」
(児童数名…?)その言葉に、一瞬戸惑いを感じたが、直ぐに了解し、子供達を中へと迎え入れた。
アキと、シオリ、その他の友達が、見慣れぬ風景の中に足を踏み入れて、少し戸惑いながら、タケダに挨拶する。タケダは、児童達を椅子に座らせる。
「ようこそ捜査本部へ…、本来は、ここは警察官が指揮するべき場所であって、普通の人は入れない場所なんだけどね。今回は、特別に入れてあげるよ。ところで、君達がここに来ると言う事は、何か情報があっての事かね?」
「はい、実は…こちらにいる私の友達が、昨日の事件の目撃情報を持っていました。彼女は、事件の徹底的瞬間を見てしまい、怖くて家から出られない状況で有りまして、私が何とか説得して、今日こちらに、お連れしました」
周りの友達は、アキが話を上手く誤魔化して居る事に関心した。ありのまま話すと、事件解決には、なるけど…それ以上に、別の問題が幾つも発生するから、話を簡単に纏めるのが一番だと納得した。
「なるほど、で…君は、どんな情報を持って来てくれたのだね?」
「はい、これです」
シオリは、タケダに一枚の写真を見せる。それはルイが連れ去られる瞬間の場面で、車のナンバーが鮮明に写し出されている写真であった。
それを見たタケダは、直ぐに立ち上がり「これは!」と、大声で言い。
「捜査員を呼び集めろ、犯人の目撃情報を得た。これから、捜査を立て直す」
タケダの一喝で、周辺にいる警官達は、急いで周辺捜査をしている警官達を呼び戻す指示をとり行う。
「ありがとう、これで早期解決に、少し近づいたよ」タケダは、笑みを浮かべて言う。
〜薄暗い室内…
媚薬浸けにされたルイは、その後もタケダのオモチャとして遊ばれ続けた。止めどなく溢れ出る潮を、幾度も噴き出し、愛液を垂らし…古びたベッドは、ルイの体液でグッショリと濡れて、重みが増していた。
「うふゥ…あはァ…」ルイは、自慰にもならない手付きで、自分の陰部を撫で回す。尿漏れの様な感覚で、潮がチョロチョロと、流れ出ている。
ルイを恥辱しまくったオカダは、マスターベーションしに、席を外した。小学6年生で、あっても、体型的には、まだ小5以下に見えるスタイルのルイの身体、140cm以下の少女の膣口は、さすがに男性の巨根は、受け付けてくれなかった。
「ルイちゃん…」
ヒロシは、理性を失いかけているルイを見る。媚薬浸けにされた少女は、人気アイドルと呼ぶには程遠い姿であった。オカダの行為によって、何度も絶頂感にイかされ、その都度髪を振り乱した為、ルイの髪は、ボサボサになっていた。目の下もクマが出来ていて、唇がカサカサになっている。
ヒロシは、ルイの自慰する手付きを止めさせる。ルイは、朦朧とする意識で、ヒロシに気付くと、「タスケテ…、カラダが、オカシイの…」涙に震えながら、か細い声でルイは呟く。
昨日から、わずかな時間で、人は、こうも変わるのかと、ヒロシは思った。
「アソコは、大丈夫?」
「もう…イヤ…ヒリヒリしていて、痛いのに…何か入れないと、疼くの…ウゥ!」
ルイの言葉が終らないうちに、ワレメから、少量の潮が、ピュッと吹き出た。
潮が、吹き出るとハアハア…と、ルイは、力無く横たわる。
変えさせられたのだ…。と、ヒロシは、気付く。悪魔の様な男の行為で、純情な少女は、限界まで、果てさせられたのだ。これ以上の行為は、彼女にとって危険だ…。ヒロシは、そう思って室内を出る。
廊下を歩き、建物から出て行く。外へ出て建物を見る。古びた旅館で、険しい丘の斜面の上に、その建物は建っていた。
〜上菊市警察署
署内の空気は、慌ただしかった。誘拐犯と思われしき車のが分かっても、その車の行方が見付からなかった。上菊市警察署は、近隣の警察署の協力を求めて、犯人行方を追う事に決めた。タケダは、上菊村の周辺地図を睨み付けていた。
「捜査は、難航ですか?」
後方から若い男性の声に気付き、振り返るとユウイチが立っていた。
「一般人の立ち入りは、厳守なんだがね…」
「一応、自分は事件関係者なので、情報提供者として、立ち入らせてもらいました」
「変な口出しは、謹んでくれよ」
「気をつけます」
二人は、しばらく無言のまま、地図を見ていた。
「どうやら…犯人は、遠くへは逃げていない可能性が出て来た…」
最初に言葉を開いたのはタケダだった。その言葉に耳を傾けたユウイチは、少し驚いた表情でタケダを見た。
「どう言う事です?」
「お嬢ちゃん達がくれた、現場写真を元に、犯人と思われしき車の行方を追っているが、村から南下した場所にある、『道の駅』そして『国道』や『高速道路』この周辺に設置してある防犯カメラに、犯人と思われる車は見付かっていない。村の北部にある山道を通過するにも、道が細すぎて、車の車体からして通行は困難だ。仮に通行した場合、何らかの痕跡が残っているが、今のところ、その情報は届いていない。他で乗り換えるなら、何処かに乗り捨てているかもしれないが、まだ…それは見つかっていない…。そう考えると…犯人は、この村の何処かに隠れ潜んでいる…場所は絞れても、山岳地帯が広がっていて、目撃情報も少ない現場周辺で犯人の行方を探すのは、砂漠でオアシスを探しまわるのに似ている」
タケダの話を聞いたユウイチは、少し考えた。ふと...その時、近くで事件の書類を纏めているミムラを見て、「ミムラさん…息子さんは、昨日帰って来ましたか?」と、声を掛ける。