契約@-8
修一はニヤニヤしながら優子へ歩み寄り、
「昨日何回ヤったか教えろ」
と命令を飛ばす。
優子が呟いたのは宣誓の台詞だ。
それを言葉に出来るということは、辺りに人の姿がないということなのである。
「六回です……」
「六回? 旦那さん頑張るなぁ……お前は一回しかイってないのに、旦那は六回も果てたのか」
「っ!?」
優子の瞳が驚きを示している。
しかし彼には全てお見通しなのだ。
「あ、あれか。お前が頑張らせたのか。イきたくて。ケツじゃ満足しなかった?」
「………………」
「お前のマ○コ、俺のチ○ポではガクガクイってたのに旦那のチ○ポじゃそこまでの快感はないみたいだな?」
「そ、そんなッ……こと……ッ……」
「嘘は良くないぞ? 身体は俺を求めてるだろ? 俺の姿を見ただけで、パンツがびしょびしょになるくらい欲しがってるんじゃないのか?」
「ああぁぁぁ……どうッ、してッ……?」
優子は我慢できずに膝頭を擦り合わせ、腰を引いてしまった。
そんな彼女の姿にほくそ笑み、続けてしっかりと辺り窺った修一は、徐にスカートの中へ手を滑り込ませる。
「ほら、ぐっしょりだ」
それは手の平全面に感じられる程の湿り具合である。
「はあぁッ……だめぇぇぇッ、あんッ、んッ」
「おいおい、勝手に擦り付けるなよ」
優子は無意識に股間を彼の手に擦り付けていた。
身体は彼から受ける快感で絶頂を得られることを知っているのだ。
しかし中断を求める命令が下され、腰は止まってしまう。
「ああッ、修一様ッ……修一様あぁぁ……」
擦り付ける事以外は出来る腰が、求めるように何度も捻られる。
「ふんっ……良い眺めだ。今夜も旦那と六回やれ。うち一回はケツ穴を使えよ」
「はいぃ……んッ……」
「行け」
言われ、優子は職員室へ入っていく。
本当はここで挿入乞いまで持って行きたい彼だったが、それには一つ大きな問題がある。
彼には……技がないのだ。
ほんの数日前に童貞を卒業したばかりなのである。
指挿入の寸止めを考えていたが、ここで下手に刺激してイかせようものなら、折角の堕とせそうな展開が水の泡になってしまう。
彼は涙を呑みつつ、携帯を開くのだった。
その足で屋上へ行き、待つこと数分……。