苦悶する新人教師-6
会話は続く。その中で冴香の名前が出る。
「冴ちゃんはどうよ?」
「西野先生?あれは真面目じゃん。なんか地味でなぁ…。ムラムラしないんだよね。」
(ガーン…)
ショックを受けた。
「でも、もとは悪くないと思うよ?髪型とかメイクとか洋服とか変えたらかなりいい女だと思うよ。あとは性格だね。なんかほら、エロい女教師って全てに余裕あんじゃん。西野先生は余裕あるように見えないもんなー。」
(確かに…)
自分でも分かる。
「でもさぁ、冴ちゃん、きっといい体してるぜ?あれはわざと小さいブラして押さえつけてるとみたね!」
ドキッとした。確かにそうだ。あまり生徒を刺激しないように胸を押さえている。
「太ってもないし、痩せすぎてもなくて程よく肉つきいいもんな。あの腰のくびれはたまんないよね?そんでオッパイはデカい…、体だけみればヌケるよ。」
(体だけ…)
生徒の本気トークに動揺する。
「地味から変身したら、ゼッテーいい女になんだけどなー、無理だろうなぁ。」
「試しに今夜、冴ちゃんでヌイてみようかな。」
「俺もトライしてみようかな。」
「俺も!」
(み、みんな私でヌクの…?)
恥ずかしくなりながらも、ムラっともしてしまった。
それから周りを確認しながらトイレを出て学校をあとにする。
(佐川春菜のカリスマ女教師…)
冴香は、気付くとアダルト専門DVDショップに車を止めていた。