雅江への異常なる執着-7
呆然として戸惑う七恵を見ながら言った。
「七恵がうちの会社に来た時は驚いたよ。勿論雅江の妹だとは知らなかったが、日増しに雅江に見えて来てさ。まるで雅江が復職したのかと思う時もあったよ。初めから性欲が抑えられなかったよ。」
「初めの頃からヤラせろ言ってたもんね。」
「ああ。ヤリたかったんだもん。顔は違うけど、似てるって言えば似てるとこもあるし、仕草や雰囲気とか、やっぱ姉妹だよな。」
「お姉ちゃんを見て育ったから、知らないうちに仕草とか似ちゃったのかな。」
「実際セックスもそっくりだったよ。雅江としてる時を思い出してたよ。」
「でも私はあんなに過激な事は…。」
「それは他人のを見てるからそう思う訳で、もし七恵との行為を録画してたら、きっと過激だって思うはずだよ。だってしてる事は同じだろ?七恵。」
「そ、そう言われれば…。」
「七恵は余計、他の女から俺を切り離そうと、色んな事させてくれたからね。もしかしてお姉ちゃんより過激に映ってたかもしれないよ?」
「そ、そうかなぁ…。」
恥ずかしくなる。
「でも川田くん、私のお願い守ってくれて、他の女には手を出さないでくれたよね?だから私は安心してお姉ちゃんに会わせる事ができるよ。川田くんならお姉ちゃんだけを一生懸命愛してくれると思う。」
「任せろよ。」
「あ、でも私と関係持ってたって事は内緒にしてね?」
「ああ。言わないよ、絶対、な。」
そう笑った。
七恵から見ればかなり特異な愛情に見えるが、でもこれだけ雅江の事を思ってくれているのならきっと大丈夫だと思った。
「お姉ちゃんを迎えにきてくれる?」
「ああ。」
いよいよ雅江から始まった異常性癖は、雅江に帰ろうとしていた。