第2章-5
「前へ出ろ」
(はい・・)
「痛かったら、そのボールを口で咥えながら叫べ、吠えろ、良いなっ!」
(はい)
私は、縄で縛られパンパンに腫れ上がった恭子の大きな乳房を撫でた。
そして、バラ鞭を振り上げ、まずは恭子の左の乳房に叩きつけた。
(ビシッ!)という乾いた音が小気味よくラブホテルの中で響く。
叩かれた乳房は、その反動で左右に大きく揺れ動いた。
薄い数本の筋が、恭子の白い乳房の上に走った。
(ヒィッ!)
恭子が顔をしかめる、美しい顔が引きつるとき、それは絵になる。
その絵を更に激しく、燃えるような絵に仕上げなければならない。
乳房の傷を見届けた私は、更にバラ鞭を持った手を振り上げ
力を込めて、これ以上叩けないほどの力で、恭子の乳房に叩きつけた。
(バシッ!ビシッッ!)
小気味の良い音が、数回、十回、数十回・・・とその音の数を増していく。
私は、その行為をもう片方の乳房にも洗礼を浴びさせた。
その度に、恭子の乳房は左右に大きく揺れ動くと同時に
恭子は泣き叫び、ボールギャグを咥えた口から唾が飛び散る。
(キャッ!アァァ・・)
声にならない声を出し、恭子は痛みに耐えていた。
その眼からは大粒の涙を垂らしながら。
気が狂わんばかりに、のたうち震えていた。
私はその顔を待っていたのだ。
泣き叫ぶ、その顔を・・
恭子の眼は吊り上がり、引きつっていた。
唇は、紫色になりわなわなと震えていた。
眼からは溢れる程の涙を流し、それが頬を濡らしながら流れていく。
振り降ろした鞭の音に比例して、恭子の乳房の傷の痕は増してくる。
傷は腫れ上がり、元の乳房の形が分からないほど大きく膨らんでいた。
所々に皮が破れ、血が噴き出していた。
恐らくは五,六十回は叩いただろうか、それ以上か・・・
これまでが限界だったのだろう。
目を虚ろにしながら、恭子は崩れるように床に倒れ込んだ。
どうやら失神したようである。