春-2
相前後して風呂に入り、二人はそれぞれの自室に戻った。
彼は縁側の障子を開け放ち、時おり庭の桜を眺めながら、布団にうつぶせて本を読みつつ寝酒を傾けている。
そこへ、廊下側の襖が静かに開いた。さやかがそこに立っている。
『おじさん…』彼女は思いつめた表情で一歩一歩彼に近づいた。
『…おじさん…さや、かゆくて眠れない。…わたし、おじさんのことを考えると…ここが、かゆくなるの…』さやかは股間を押さえてそう言った。
彼は黙ってさやかの腕を引き、パジャマと下着を一緒に下ろして下半身を裸にすると、彼の頭をまたいで立たせた。そして両手を伸ばしてさやかの膣粘膜を開いて優しくなぞった。
『…こんなに小さいんじゃまだ無理だろう。少しずつ慣らさないとな。…さやかは俺とそっくりだな。直截で恥知らずだ』彼はさやかを見上げながらにやりと笑った。
…ああ…。何と言うことだ。この子は彼と同類だったのか。彼の欲する質を持っている…。私が持っていないものを…。
自律心。下らない羞恥心や虚栄心で支える必要のない強い自己…。
『さやか。あとな、お前の今の感覚はかゆい、じゃない。疼いてるんだ』
『うずいてる…？』
『ああ。ただ掻いたって収まらない、どうにも辛い、今のその感覚を、疼きと言うんだ』
そう言いながら彼はさやかの細い腰を持って下ろさせ、自分の口に性器をあてがわせた。
『あ…』
さやかはバランスを失っていきおい四つん這いの格好になる。
彼はさやかの米粒のような小さなクリトリスを硬くした舌先でつつく。宥めるようにさやかの小さな尻たぶをさすりながら、私の大好きな長い中指をさやかの膣に挿れた。
『あ…っ』
さやかの中はまだ粘膜にぬめりは少なく閉じている。彼はそこをほぐすようにゆるく旋回させて少しずつ奥に進んで行く。さやかの内部が十分ぬかるむと、彼の指がさやかの恥骨裏にある柔突起がぎっしり集まっているところを力を入れて前後左右に擦り始めた。
この子の中は私のそれそのものだ。全体に狭くて、雌器官の中ほどが柔突起で覆われ、そこが砂時計状に引き絞られている特殊な形状だ。その柔突起の集中しているそこを擦られたら、ひとたまりもなく潮を吹いてしまうはずだ。
『ああっ…？はぁ…あ…っ。…んんっ…！』さやかは両のこぶしを握りしめ、全身をわななかせながら透明な腺液を性器から噴き出した。
『…そっくりだな』彼はさやかの噴いた腺液をその口に受け止めながらつぶやいた。
『…なに…？』さやかは頬を紅潮させて陶然と彼を見下ろした。
彼はそれには答えず中指を更に深く挿入する。その指先にさやかの子宮口が当たると、まるく撫でた。
『さやか、俺の指がお前の子宮を触ってるんだ。わかるか？』
『そう…なの…？よく…わからない…どうなってるの…？』
『固くてこりこりしてる。丸く少しせり出していて割れ目があるんだ。そこをいつか開いてお前の子宮の中も気持ちよくしてやる。子宮の入り口を指でぐりぐり開いて』
『ほんと…？』
『時間は掛かるけどな。もっとお前の体が大人にならんと無理だ。気の遠くなるほど逝って自然に開くようになったらお前が泣いて嫌がってもここを攻めてやるよ』
彼は酷薄な笑いを浮かべながら静かに言った。
『…さや…早く大人の体になりたい』
『焦ることはない。時間は売るほどある』
彼はさやかを彼の寝床に横たえるとあえかな膨らみの先にある薄桃色の胸の突起を親指で擦った。
『あ…』
『気持いいか？』
『うん…きもちいい…』
『この方がよくないか？』
彼はそう言うと、自分の二の腕にさやかの首を乗せて抱き、片方を指の腹で擦りながらもう片方の乳首を口に含んで強く吸い、舌で嬲った。
さやかは顎を上げて体を仰け反らした。子供特有の細く柔らかな髪の毛が揺れて布団に拡がる。
『あ…っ…いい…きもちいい……』
さやかを見つめる彼の目が温かい。慈しむようだ。
『二本挿れられるかな』
両の胸の蕾を交互に舐めしゃぶりながら、濡れそぼっているさやかの膣にゆっくり人差し指と中指を挿れていく。さやかはぴくりと眉間を動かした。
『痛いか？』
『…ちょっと…。でも気持ちいいほうが大きい…』飢えていたところを埋められてさやかの表情は落ち着きを取り戻している。
『そうか』
彼は優しく微笑みながら二本の指をゆっくり出し入れし始めた。しばらくして柔突起の密集しているところを今一度強く擦る。
『あ…っんんっ』
さやかは体をしならせて再び腺液を噴きながら逝った。