secret night-U-1
夜。
「お嬢様、ディナーの準備が調いました」「えぇ」
悠莉はシャワーを浴びたばかりの髪の毛をドライヤーで乾かしながら返事した。
乾かし終わり、テーブルにつく。
今日のメニューはフォアグラのソテー。
悠莉は器用にナイフとフォークを使い、食べ進める。
今日のディナーはひとり。陽斗がいるが執事というわけで参加はしない。
父と母がいてもいなくてもテーブルが大きく、それぞれ距離があるので意味はないが。
「お嬢様、」
「ん?」
不意に名前を呼ばれ陽斗の方に振り向くと、
ペロッ。
柔らかくて温かい陽斗の舌が悠莉の頬を掠める。
「ひゃ・・・」
ビックリする。
「ソースが付いていました。」
「つ、ついていたならナプキンとかあるでしょ?舐めるって何なの・・・!」
恥ずかしい・・・