居場所-6
欲しいの……
お願い……
「……ん……ハァ……ハァ……あ………んっ……」
運転手はもう明らかに私の様子に不自然さを感じているだろう。
しかしもうそんなことはどうでもよくなってしまっていた。
ダメ……声が出ちゃう……。
ジャケットの下で、私はだらしなく脚を広げ、腰をくねらせて緩い快楽に溺れていた。
静かな車内に漏れる卑猥な水音と、私の乱れた吐息。
いつも会社で黙々とパソコンのキーを叩いている私のこんな乱れた姿を、一体誰が想像出来るだろうか。
一輝だけが――本当の私を知っている。
この人のそばでだけ、私は全てをさらけ出せるのだ―――。
「………ハァッ……ハァッ……か…一輝……」
「……やっぱりエッチだな……祐希は……」
一輝は妖しく微笑みながら私の耳元でそう囁くと、中の指を回転させ不意にピストンの角度を変えた。
「あっ……んんっ!」
途端に尿意にも似た感覚が下半身にせりあがり、今までとは比べ物にならないような強烈な快感が脳天を貫く。
その瞬間を逃さないように、一輝の親指がクリトリスを捏ね回し始めた。
「あっ……あぁっ……ダ……ダメ……」
既に十分すぎるほど勃起したその卑猥な肉粒は、軽く触れただけでも達してしまいそうなくらい敏感になっている。
ぐちゅぐちゅと股間を掻き回す指。
その動きに合わせてきゅうきゅうと収縮する蜜穴。
ジャケットの下で行われている狂おしいような淫靡な行為が、私を絶頂の縁へと追いやって行く。
こんな場所で……こんな淫らに……一輝の手でイかされるなんて……。
「……っ……あぁっ……んっ……んっ……んんんっ!!……」
膣がぎゅうっと痙攣するように縮み上がり、私は一輝の肩にしがみつきながら絶頂に達した。
―――――――――――――