弓野七恵を暴く-15
「そーいや、七恵が俺に初めて抱かれた直前、雅江は旦那から離婚話を切り出されたんだったよな?」
更に驚く。
「えっ…?そ、そこまで知ってるの…?」
「当たり前だよ。旦那が別れる決心を決めた瞬間まで知ってるさ。」
「どうしてそんな事まで知ってるの…?」
「ん?それはな、雅江の旦那の浮気相手が知り合いだからだよ。」
「えっ…?」
「まぁ、偶然だったけどな?浮気相手の名前、知ってる?」
「宮川レナ…」
「ギャルだろ?」
「うん。何で知ってるの?」
「レナは翔子と玲華の友達さ。」
「えっ…??」
「知らなかったのか?」
「う、うん…」
「調べが甘いな、七恵。」
あんたが凄すぎるんだよ、そう言いたかった。
「レナもこの事務所で俺に犯られた女のうちの1人さ。前に翔子がギャル仲間連れてここで騒いだ事があるんだ。その中にレナはいたんだよ。個人的にヤッてた時期があって、そんとき不倫してると言っててな、名前を聞いたら広野忠信って言っててさ、よくよく話を聞いたら雅江の旦那だって気づいたよ。レナには余計な事一切言わなかったけどな。俺、その頃から雅江が恋しくて恋しくてしょうがなかったから、レナに悟られないように雅江から旦那を奪わせようと色々計画して手を打ってたんだ。そうしたらレナの奴、略奪愛に燃えちゃってさぁ、奥さんから忠信を奪うって張り切っちゃってね。結婚を迫れ迫れって煽ってたらその気になってさ〜。そしたら忠信もその気になったみたいで、それでとうとう雅江に離婚を切り出したと言う訳さ。」
「え?そ、それじゃあ…」
「そうさ。すべては雅江を俺のものにする為に仕組んだ俺の計画さ。まさか会社に入ってきた七恵が雅江の妹だとは思わなかったけどね。しかし自分の妻を狙ってる男にヤラれてるギャルと浮気してただなんて、間抜けな旦那だよな。レナは貴重な情報源として活躍してくれたよ。使える女だったな。」
「…(な、なんて人なの…?)」
不気味にすら思えてきた。