弓野七恵を暴く-11
「七恵…、出産経験者の産道がこんなにキツい訳ないだろ?」
「えっ…?」
「お前の産道は、翔子や玲華と変わらないくらいキツいぞ?」
「あ…」
「ダメだなぁ、嘘ついちゃ…」
七恵の頬に手を当てて軽く撫でる。そして最も知られてはいけない事を健太郎の口から聞いてしまった。
「いやらしい体、声、匂い、フェラ、セックス、そして匂い…、ホント雅江とそっくりだ。」
「…」
「そりゃそうだよなぁ?七恵は雅江の妹だもんな。」
一気に血の気が引くのが分かった。
「し、知ってたの…?」
「始めは分からなかったよ。似てるとしか、ね?でもさぁ、七恵を抱くと必ず雅江を思い出すんだよ。事務所で七恵を見てると、雅江と錯覚する時もあった。もしやと思い調べたんだ。篠塚七恵ちゃん…?フフフ。雅江の旧姓は篠塚雅江だよな?七恵は実家に住んでる三十路の独身だよね。俺はすべてを知ってるよ?七恵はお姉ちゃんの為にこの会社に入って俺をその身をもって他の女から遠ざけようとした事も、ね?」
「…」
言葉が出ない。
「七恵は俺とセックスしたかったんじゃない。お姉ちゃんの為に俺のセフレになったんだよね?お姉ちゃん思いの優しい子だね、七恵は。」
(ぜ、全部バレてる…。)
そう悟った七恵。そう、七恵は雅江の正真正銘の妹だったのだ。