三十路のカラダ-6
「雅江が妊娠した時、絶対俺の子だと思ったね。俺の子じゃない訳がない。雅江は俺と一生愛し合う運命の女だと直感したから。雅江は絶対今でも俺を思い続けているはずさ。今の旦那は雅江との愛を盛り上げるパーツでしかないんだよ。そういう運命なんだ。運命だから、きっと俺と雅江が再会する時がいつか必ず来る。俺はその時、確実に雅江を奪う。間違いない。」
「そうなんだ…。」
自信満々な健太郎に返す言葉はない。
「俺は会社の事務服を着る女達に雅江の影を見ているだけなんだよな、きっと。俺の妻としての雅江を見た時、俺はきっともう事務服にも事務員にも興味を持たなくなるはずさ。そうなったら俺は雅江だけを見て雅江だけを愛する。誰にも負けないよ、雅江への愛は、ね?」
「相当愛してるんだね。」
「ああ。」
ふっと微笑を浮かべた七恵。
「ん?なんかおかしいか?」
「ううん?ある意味一途なんだなって。」
「当たり前だよ。だから雅江と再会したらお前ともヤラないぞ?」
「うん。だって雅江さんには適いそうもないもん。」
「それまでに立派な女の体にしてやるからな。」
健太郎は七恵を押し倒しそのまま脚を開かせパンティ越しに性器に顔を埋めた。
「ああん…」
「この淫臭も忘れがたいけどな?フフフ」
七恵の性器の匂いを犬のように嗅ぎまくる。
「雅江さんのと…どっちが興奮する…?」
「雅江と同じ匂いがするよ…。ホント似てる。いつまでも嗅いでいたいよ。」
「やだ…。」
間違いなく嬉しい言葉ではないが、好んで嗅いでくる健太郎を決して拒まなかった。