三十路のカラダ-2
健太郎と関係を持っから、事務所で今まで通りに接する事ができなくなった。自分をいやらしい目で見ているようで恥ずかしくなってしまう。
「あ、あの…川田くん…。この書類なんだけど…」
「ん?これ?これはね…」
説明を受けている時の表情からして違う。
「あ、うん。分かった。ありがとう…」
そそくさと戻ってくる七恵を見て翔子と玲華はピンときた。
(ヤッたな。)
同時に完璧に事務員を食いまくる健太郎を凄いなと思った。
仕事が終わり、七恵が書庫で体を開発されている頃、翔子と玲華は食事をしていた。
「弓野さん、健ちゃんと完全にヤッたよね??」
「間違いないわね。川田さん、ヤリたがってたし、弓野さんも川田さんが気になってたみたいだからね〜。」
「弓野さん、見た目エロいもんね。健ちゃん、ああいうタイプ、好きそうだもんね。あ〜あ、伝説のナナエさんもあのデカチンにヤラれちゃったかぁ…。」
少し間をおいて翔子が言った。
「弓野さんに夢中になってる間に、川田さんとちょっと距離置いた方がいいかもよ?」
「私もそう思う。あのデカチンはたまんないけど、でも毎日ヤラれたらガバガバになっちゃうしね〜…。それに、健ちゃん、いい人なんだけど、事務服見ると人が変わったみたいにドSになるし、ちょっと怖いとこあるから…。」
「うん。私もそう思う。味方なうちはいいけど、もし何かあって敵に回されたらとんでもないことになりそう。」
「うん、分かる気がする。私たちは健ちゃんの言われた通り、セールスさんのご奉仕だけしとこうよ。七恵さんには悪いけど…。」
「そうね…。」
健太郎に人生を奪われた女を2人知っている。自分はなりたくない。うまく健太郎から逃げる事を考え始めた。
しかし運良く健太郎は七恵のみを楽しむ事を決めた。以来、健太郎が翔子と玲華に体を求める事は永遠になかった。