鍵-3
昼飯を食べてから友規は友達と遊びに出掛けた
両親が家にいないため遅くまで遊んで帰ってきたのは21時を過ぎていた
「遅くまで遊んでも怒られないし最高だな」
友規は玄関で靴を脱ごうとした
そのとき靴の下に少し違和感を感じた
「あれ?何だろうな?」
友規が足を上げると見慣れない鍵があった
「何だろうこの鍵…」
友規は少し考えた
「まさか母さんの部屋の鍵じゃ…」
そう思った友規はその鍵を持ち早苗の部屋のドアに鍵を挿した
ガチャ
シーンとしている家に鍵の開く音が響いた
「マジかよ 開いちゃったよ」
友規は驚いた
まさか早苗が鍵を玄関に落としていたなんて考えられないからだ
そしてだんだん嬉しさと興奮がやってきた
「これで入れる ついにこの日が来たよ」
小さくガッツポーズをしながら早苗の部屋に友規は足を踏み入れた