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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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双星の魔導師と巫女-1

 バスルームに響く穏やかな水音と、微かにあがる喘ぎ声。

「ん……ぁ……」

 湯船に浸かりながら繋がっている男女はゆっくりと動きながら快感を貪っていた。

「気持ちいいかい?」

「んっ……」

 黒く長い髪を背中に流している女性は、閉じていた鳶色の目をうっすらと開ける。
 目の前にある紫色の優しい目……蜂蜜色の綺麗な髪……これからは毎日一緒に居られるのだ。

「こんな時に何ですけど……幸せですわ……」

「私もだよ、ミヤ」

 ここ、島国ファンでは全大陸を巻き込む魔物との戦いがあった。
 人間側の固い結束と努力のおかげで勝利を掴んだが、犠牲も大きいものだった……そう、ミヤが何十年も巫女として仕えていた守護神オーウェンも命を落としたのだ。
 それについては既に語られているのではしょるとして……とにかく、今はその戦いから2日立ったところ。
 お悔やみムードも怪我人もやっと落ち着いてきて、医療チームを仕切っていたミヤもゆっくり出来るようになった。

「ね……ベルリア……もっと……」

 ミヤは愛しい恋人……ゼビアの魔導師ベルリアにおねだりをする。

「疲れてるんだろう?無理はさせたくないんだけどなあ……」

 くすくす笑いながら腰を緩やかに動かすベルリアに、ミヤは拗ねた顔をした。

「意地悪」

 拗ねた可愛い唇にチュウッと音を立ててキスをしたベルリアは、ミヤの腰を掴んで望み通り深く深く突き上げを始める。

「ああっ!!」

 ミヤはベルリアにしがみついて自らも腰を振った。

「っミヤ」

「あっぁぁっ……ベルリアぁっ」

 優しく呼びかけられ、必死にそれに応える。

「あっああっイきますぅっ」

「いいよ」

 ベルリアは激しく突き上げてミヤを追い詰めた。

「あっんっああっああぁぁああぁーーー!!」

 意識ごと何処かに飛ばされそうな絶頂……胎内が何度も収縮してベルリアを締め上げる。

「っくぅ……っ」

 締め付けに耐えきれずに、ベルリアは欲望を中に吐き出した。


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