第二章―3-2
「恵梨は料理が出来るんだろ・・。・・なら瑞稀の手伝いは恵梨だけで充分・・」
「ちょっと、何で私は料理が出来ないみたいな事言ってるの!一応出来るよ!」
零の言葉にムカついた瑞稀は視線を冷蔵庫から零へと移して文句を言った。
「まぁまぁ、お二人さん。落ち着いて」
と、言いながら恵梨は瑞稀をなだめる。
「で、メニューは決まったのか?」
「うん〜。これだとシチューとサラダって感じかな〜。今日けっこう冷えた方だし、丁度
良いんじゃないかな。」
冷蔵庫から必要な具材を出す恵梨。瑞稀はそれらを見てぼそっと一言。
「クリームスープ・・。」
「お前はそれしか食えねぇのか」
タイミング良く聞きとった零がつっこむ。
その様子を見た恵梨はどうしようも出来なくなったのでとりあえず笑う。元々助ける気はなかったが。
「そうじゃないけど・・恵梨の作るクリームスープ、凄く美味しいんだもん」
「わぁ、ありがと♪」
その言葉を聞いた零は一瞬驚いたような顔をしたが、何も口には出さなかった。
「お前ら何やってんだよ!」
「「え?」」
「・・?」