第二章―2-1
「で、零。最初はどこに行くの?」
「・・とりあえず、候補が二か所ある。」
「へぇ、どこ?」
零は地図を広げ、ペンで記しをつける。
これは、フローレの世界地図のようだ。
「まず、今俺達が居るのはココ。この世界の中心とも言えるコウレス森。光の神殿はここにある。」
「へぇ・・中心・・」
「この森を西に抜けると商家の街と呼ばれる“クォ―ツ街”だ。南に抜けると、歴史の村“イクレーク村”に出る。候補はこの二つ。そこで聞くけど、昔と今、どちらの情報が欲しい?」
と、2人に問いかける零。一応、気にしてくれているようだ。
「・・瑞稀、どうする?」
「・・・バングルが無くなったのは15年前って言うし・・今の情報が欲しい・・かな。」
まず、この世界の事自体知らないし。と付け加える。
「決まりだな・・。西に出るぞ」
「「了解」」
三人は森の分かれ道を西に進んだ。
「・・あ」