第二章―1-8
「じゃ、じゃあ、人間界と時間間違えたのかな?」
「・・人間界とフローレに時、気候の差は一切無い。お前の持ってる時計と同じ時間だ」
「あぁ、時差無いんだね、ここ。」
瑞稀の死にもの狂いの言い訳を、零がバッサリと切り捨てる。恵梨は全くフォローせず、むしろ零の話に関心していた。
こりゃ言い訳してもダメだと悟った瑞稀は、素直に謝ろうと思った。
すると、バングルから出ていたネクロティアが申し訳なさそうに声をかける。
《だから・・聞いたんですけど・・》
「・・ちゃんと言ってほしかったな・・」
「ネクロティアのせいにするな」
ネクロティアは立場が悪くなってバングルへと戻った。
「・・・ゴメン、なさい」
「まぁ、気にしてないから良い。さっさと朝ご飯食べろ。」
「はーい」