黒羽-1
喧騒も心地よく感じてきた住み慣れたこの街
邪魔なものといえばあいつの声ぐらい‥
人間に嫌われて生きるあいつは今日もあさましくゴミなんか食している
その光景を疎ましく眺めている私の背中に白い翼があるわけじゃないけれど‥
大人達は私に期待する
分からない‥何を補えばアナタは満たされる?
自分の事なのに見えない‥私の夢って何?
食事を済ませたあいつはまた街を汚して帰っていく‥
少女もまた答えを見つける様に歩きだす‥
舞散る羽が足跡に優しく重なっていく‥