第3章-4
今ここにいる人達は、性に飢え欲しがる老人達、
もし違う場所で、
別の若い男とこういう場面になった場合に自分は傷つくことはないだろうか?
若いだけに乱暴に扱われないだろうか?
この人達のように美しいと言ってくれるだろうか?
私の身体で気持ちが良いと言ってくれるだろうか?
ただ肉体同士が結合し、相手が自分の中で射精した後、優しくしてくれるだろうか?
ちゃんと避妊をしてくれるだろうか?
終わった後も、若い男達は、自分を労ってくれるだろうか?
そう思うと自分に自信がなかった。
今なら、私達姉妹をこの人達は少なくとも優しくしてくれる。
もし、その歳なら身体の中で出しても妊娠の可能性は低い。
されるのではなく、自分たちが自ら行う奉仕の行為なら許されるわ。
お母さんだって、いつかは分かってくれる、きっと・・
でも、今はそれは言えない、妹だけとの秘密・・
美咲は、セックスの実体験は無かったが、知識だけはあった。
家で静まりかえった夜などに、こっそりネットなどで調べていて
セックスの喜びも、避妊の方法も知っていた。
早熟な美咲は性に目覚めていた。
そういう意味では、美咲の心は処女ではなかった。
それは思春期の乙女が持つ潔癖性と、
それに相反する快楽性をも併せ持つ妖しくも興味深い性だからなのだ。
犯しがたい高潔な人以外では、誰もが持ちうる意識なのである。
それが心の奥深くの中に潜在的にある。
それを意識して出すか、知らずにいるかだけの違いである。
老人達の執拗な愛撫を若い身体で受けていながら、美咲は濡れていた。
感じながら、朦朧としながらも若い美咲はそんなことを考えていた。
高崎の言う言葉で、美咲は我に返った。
「美咲ちゃん」
「あっ、はい・・・高崎さん」
「そろそろお願いしてもいいかな」
「あぁ、あたしぼーっとしていました、ごめんなさい」
「いや、良いんだよ、皆さんに触って貰って気持ちが良かったんじゃないかな」
「あぁん、恥ずかしいです、高崎さん」
「あはは、でももっとこれから気持ちよくなるからね」
「あぁ・・・はい」
「では、始めようか」
「はい?何を・・ですか?」
「まかせなさい、ほら見てごらん」
そう言って高崎は、或る方向に指を向けた。
そこでは老人達が服を脱ぎ、すでに裸になっていた。