事務服を着た蝶-13
家に帰ってもムラムラが止まらない玲華。健太郎にメールするも、今日は会えないという返事が来た。
「もぅ…散々興奮させといて途中で止めちゃうなんて〜!」
体が収まらない。
「でも、それより早く仕事覚えなきゃなぁ…。翔子、大変そうだし…。」
今までいた事務員が辞めていき、残ったのは翔子だけだ。七恵も自分も翔子の負担にしかなっていない事は入社1日目でも分かった。
「入ったばかりなのに仕事も覚えないでエッチな事ばかり望むのもいけないよね。」
冷静に考えればそう思う。
「七恵さんも頑張ってるんだから、私も頑張らなくちゃ。」
早く成長して翔子や七恵の手助けがしたい、そう思った。人の為に何かしたいと思うのは初めてだった。
「健ちゃんは私にそれを気づかせたくて途中で止めたのかな…?」
何となくそう思った。
次の日の昼間、書庫で健太郎に呼び出された玲華はバイブ攻めにあっていた。
「ああん!いやん!イクッ…!」
イク寸前で止められる。寸止めされ息を切らしてぐったりする。
「へへへ、玲華、オナするなよ?寸止めしてたまりにたまった欲求不満の事務員の姿を見ていたいんだよね!アハハ!!」
(わ、私の考え過ぎだったわ…。健ちゃん、ただ私を欲求不満にしたいだけじゃん!)
仕事を覚えさせる為にと考えた自分が馬鹿だったとつくづく感じた。
「事務服を着た欲求不満な蝶、たまんねーっす!そのうち妖しく輝く夜蝶にしてやるからな!へへへ」
「いっその事、早くその夜蝶にしてよぅ…」
今日もまた悶々としながらも仕事を覚えようと頑張る元ギャバ嬢だった。