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茉莉花[jasmine]
【熟女/人妻 官能小説】

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茉莉花[jasmine]-1

女の幸せって何だろう?
私は近頃、そんな事ばかり考えていた。

知らないうちに年を重ねていく。
それはすべての人に平等にある事なんだけど、鏡に映る自分を見た時に下がっていく胸や弛んだおなかの周りに全く覚えがないというような感じだった。

いろんな事を思いながらも大人になって、結婚 出産 子育て…
もちろん、平凡ながらも人並みの苦心はある。
だけど違う生き方をしていても、果たして鏡の中と同じ自分を見たのだろうか?などと考えてしまう事がしばしばあるのだった。

それはどこか思春期の頃のささやかな反発にも似ているような気がする。

息子の孝俊も高校生になった。
まずまず平凡に育っていると思うけれど、きっと受け止め方の違いはあるものの思春期の孝俊も同じような事を思っているんじゃないだろうか?

これからまだまだ先のある孝俊なら、違う価値観を見出だせるかも知れない。
だけど、ただ年を重ねていく私にはその価値観が見込めそうにないのだった。

「孝俊は?」

「お風呂先に済ませたから、もう上がったわ。」

「そうか…」

「何か用でもあったの?」
「いや、風呂を待ってるかと思って…」

世間では公務員でさえも減給とか、最悪は失業なんて話がよく言われている。
幸いうちは今のところ、それほどの影響を受けなかった。

ほとんどにおいて主人は同じ時間に帰宅して同じ時間に休む。
サービス残業の停止で近頃は滅多に遅くなる事もなく、それでいて収入が変わらなければ、むしろ労働時間が短くなった分だけ収入は上がったとも言えるかも知れない。

主人が姿の見えない孝俊の事を尋ねる時は特別な意味があった。
私たちは月に二回ぐらい、まだ夫婦の営みを続けている。
仕方ないから、かたずけ物をさっさと済ませてお風呂に入り、これから主人の横にそっと潜り込むのだ。

そんな私はダイニングの片隅に畳まれた私専用のノートにそっと目をやった。

… … … …

大きく開かれた脚の間にちゅっ…ちゅっ…と音をたてながら生暖かい舌の感触が這い回る。

敏感になった突起をその舌で撫でられると腰が浮きたってしまい、脚が震えだした。

「ん…いや…もうダメ…」

一晩に何度もイクような事はもうない。

お互いに一回イけば下着をつけて眠ってしまうのだ。
それがたぶん、世間なみの夫婦のあり方だと思う。

私は鏡の中の自分の姿を毎日見ている。
主人は月に一度か二度…
私のアソコを見て、何か変化に気づいたりするのだろうか?

何年も見慣れている妻のオマンコなど、今さらしげしげ眺めたりもしないのかも知れない。


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