レイプの過去を消す。-2
そしてその日の仕事終わりの時間、京香は歴代事務員の愛液が床に染み込んだ書庫へと初めて足を踏み入れた。
「な、何で会社の中にこんな…」
書庫の一角に手錠、縄、バイブが置かれた場所がある事に驚く。
「ここは事務員達の改心の場所だ。広野、皆川、島田…みんなここで心を入れ替えてきたのさ。まぁ広野は改心する必要もないくらいいい女だったけど、個人的に性的興奮を覚えて、ね。」
「広野さんがここで?島田さんも?皆川さんも?」
「島田は未だにここでお仕置きされてるさ。ギャルは改心に時間がかかる。最近では皆川がここですっかり改心して卒業していったな。」
「そういえば、不自然に事務所から消える人がいたけど、みんなここで…?」
「ああ。仕事中とか関係ないね。俺がしたい時にここに連れ込んでるのさ。明日からお前も時間を選ばずここで楽しませてもらうよ。」
「そんな…」
たじろぐ京香。
「ほら清水、来いよ。」
健太郎は京香を引き寄せ棚に手錠をかける。
「な、何をするんですか…?」
「ん?バイブ攻めだよ。お前、バイブは使った事あるか?」
「な、ないです」
「じゃあ初めてのバイブだな!」
バイブ攻めとか、普通にサラッと話しているところが怖い。
「清水、分かってるな?失神すんなよ?」
「…」
京香は自分の知らない世界を散々教え込まれた。健太郎に平手打ちされながら何とか失神しないでいるのがやっとであった。事務員達の監禁調教部屋の床に、また新たな愛液が染み込んだ。
「清水、今日は帰らせてやるよ。明日からまた楽しませて貰うぜ?」
ふらふらしながら車に乗り家に帰る。
「もう何が何だか分からない…。」
特に悲しむ訳でもなく、いわば無気力状態でシャワーを浴び、そして眠りにつく。
悲しさを感じないのは、今まで忘れかけてた体の喜びを与えられているからなのかも知れない。そして京香の人生が変わる重要な1日がやってくる。