レイプの過去を消す。-14
数ヶ月後…。
「この度小俣さんと結婚する事になりました。私、退職致します。」
京香が社長に退職願いを出す。
「本当か!?おめでたか?」
「はい。」
「そうか、それはおめでとう。まさか君が小俣君とね…。」
驚きながらも祝福する社長。そこへ小俣が行き、幸せそうにみんなに挨拶していた。
それを見ていた山下が健太郎に言う。
「川田さん、2組目のキューピット役ですね?凄いなぁ。」
「お前も小俣も幸せになってくれて俺も嬉しいよ。」
「後は武田と下川の面倒もみてやらなくちゃいけませんね?」
「また新しい事務員が入るだろうからな。まず俺が2人に相応しい女かどうか試してやらなきゃいけないから、メンドクサイけどな?ハハハ」
嬉しそうな健太郎。京香はチラッと健太郎を見たが、怯えた犬のようにすぐに視線を外してしまった。
京香が会社を辞め、とうとう出産した。
「可愛い女の子だなぁ!」
デレデレする小俣。男の子ではなかった事が、気づきはしないが京香が幸いだった事であった。
京香が退職してすぐに新たな事務員が入る事になった。
「フフフ、アイツは下川にプレゼントするか。翔子は武田にでもつけるか。」
新たな事務員は健太郎が仕掛けた女であった。