レイプの過去を消す。-13
健太郎はニヤリと笑いながら小俣に言う。
「おめでとう。」
何とも言えないぐらいの幸せそうな表情で答える小俣。
「やった!京香が俺の女になった。信じらんねーよ。」
喜ぶ小俣。
「へへ、俺の女か…。」
京香の顔をニヤニヤと見つめる。
「もう誰にも渡さないよ?京香ちゃんは俺だけのものだ。へへへ」
腰を振り続ける。
「ああん!」
京香の意識ではその場しのぎの言葉だった。しかしその返事が京香の一生を決めてしまう。
「へへへ、俺の女…俺のもの…。京香ちゃん…ハァハァ、京香ちゃん!!…うっ!!」
「えっ!?」
「ああっ…!き、気持ちいい…。」
「えっ?えっ?」
射精したような小俣の様子に混乱する。京香が覚えている限り、ゴムはしていないはずだ。
「え…、な…、ちょっと…まさか…」
「ハァハァ…、へへへ…。」
「嫌っ!!」
もう遅かった。
「何が嫌なの?彼氏の精子を体内に受け入れて嬉しいだろ?京香ちゃんは俺の子供を産んで一生幸せに過ごすんだよ?ねっ?」
「や、やだっ…」
「嫌じゃないよ?もう俺の精子が京香ちゃんの子宮を包み込んでるとこだよ。たくさん出たから…へへへ」
「そんな…」
頭が真っ白になる。
「これでレイプの過去は消えたね?これからは俺の奥さんとしてちゃんと子供を育てて行こうね。」
そして小俣に唇を奪われた京香。同時に未来も奪われてしまった。