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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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日常-2

「これから週末婚かよ……」

 お互い隔週で連休があるので、わざとずらして学校と城を行き来するつもりだ。

「丁度いいだろ?」

 ずっと一緒にいると飽きる、と言うキャラにアースは不機嫌な顔になった。

「離れたくねぇ……」

 甘えて後ろから抱きついたアースはキャラの首筋に顔を埋める。

「アンタ、結構甘えん坊だよな」

 アースの顔に自分の顔を擦り付けながらキャラは笑った。

「甘えん坊だぜぇ?……だから……」

 2人は笑いながら唇を合わせ、ソファーに倒れ込む。
 ギシッとソファーが軋み、これからする行為への合図となった。

 しかし……

ダッダッダッ バーン

「隊長!!西の繁華街で火災発生!!全員現場に急行……って……す、すみません!!」

 ノックもせずにドアを開けた騎士団員は、目の前で繰り広げられている甘い行為を見た瞬間、慌てて後ろを向いた。

「あ゛〜…くそっ」

 キャラの胸に顔を埋めていたアースはそのままの姿勢で唸る。

「あ……あの、隊長ぉ?」

「振り向くな!馬鹿野郎。今見たのは記憶から抹消しとけ」

 特にキャラのはだけた裸体を。

「は、はい!」

「直ぐ行く」

 魔法を使ってドアを閉めたアースは、全精神力を総動員してキャラから体を引き剥がす。

「……いってくる……」

 ブスッとした表情のアースはキャラの頬にキスを残すと、騎士団制服の上着を持って出ていった。

「おらぁ!ぐずぐずすんな!!」

 部屋から出た途端にアースの怒号が響く。

 体を起こして服を着たキャラはくすりと笑ってと窓から空を見上げた。

 青い空に澄んだ空気……いつもの、未来へと続く今日がまた始まる。


ー完ー


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