誰が私を犯したの?-6
金曜日の飲み会から週が明けての月曜日、散々話したせいか七恵との距離が縮まったような気がする。
「川田くん、ここなんだけど…。」
「あ、これはね…」
タメ語で自然と会話がなされる。
「ありがと!」
ニコッと笑って戻って行く。
(普通にたまんねー!!)
ヤリたくてしょうがない。
(抑えろ抑えろ…まずはあの気にいらない清水だ。翔子との約束をいよいよ果たす時が来たな。翔子にはたくさんギャルを調達して貰ってるから恩返ししなきゃな。)
いよいよ京香へのお仕置きが始まろうとしていた。
会社が終わりの時間、18時。七恵が京香に話しかける。
「清水さん、手伝おうか?」
「あ、これは私にしかできないから大丈夫ですよ?」
「私を教えてるせいで仕事がたまっちゃってゴメンナサイ。」
「いえ、それは当然な事なんで気にしないで下さい。」
「仕事覚えたら手伝うから、ゴメンね?お疲れ様でした。」
「お疲れ様です。」
特に残業もしょうがないと思っている。七恵に対しても、特に怒りとかは全くない。割り切って自分の仕事をこなす。
18時を過ぎると、ポツリポツリと営業も帰って言った。もう外回りしている社員もいなく、事務所には京香1人っきりになった。
「普通女子1人残して帰るかなぁ!?ま、うちの男どもに何かを期待するのが馬鹿か…。」
ずっと亜紀の陰口を聞かされ、相槌をうっていたので、ついついそういう意識になってしまっていた。
「そんな事より早く終わりにしなきゃ。」
黙々と仕事をする。まさか会社の中に自分以外に誰かいるとは思いもせずに…。
(清水京香はどんな悶声だすんだろうなぁ…へへへ)
京香から、それほど離れていない場所に危険な男がいる事など知らずにパソコンに向かう京香だった。