誰が私を犯したの?-12
会社の愚痴など武田と下川は話している。
「ところで清水?」
「はい?」
「お前、彼氏いないの?」
「いませんが?」
サラッと答える。
「どんぐらい?」
「3年くらいですかね?」
「え?そんなに?とりあえず美人なんだからチャンスはいくらでもあるだろ?」
「取り敢えずってどういう意味ですか?」
「そういう所だよ。可愛げねーって言うか。もっと愛想良くすりゃいいのに。」
憮然とする京香。
「別に愛想良くする必要ないじゃないですか。」
「ハハ…そ、そうだね。」
京香に対して愚問だったと後悔する。
「しかし弓野さん、いーよなぁ。」
「たまんないね!AV出てくる美人人妻みたいでいーよな。」
盛り上がる2人。
「男の人ってああいうタイプ、好きですよね。」
「だって見てるだけでムラってするもん。でも川田さんと仲良いから、ヤルとすれば川田さんがヤッちゃうんだろうなぁ…。」
「先に奪っちゃえばいいじゃないですか。」
「ん?俺達は川田さんには逆らえないんだよね、いろいろと。」
「いろいろ?」
「ああ。」
裏で何かをやっているように聞こえる。
「でも、あの人の事務員、ってか事務服プレイ好きはハンパないよな。」
「まー、俺も感化されて気持ちは分かるけどね。」
(事務服好き?ますます怪しいじゃん!)
疑いは強くなる。