奉仕“愛”ドール-9
(早くこの話題終わって!)
生きた心地がしない。だが盛り上がる一方だった。
「翔子ちゃんなら会社に男連れ込んでそういう事しても不思議じゃないよな!」
山下と武田は嬉しそうに話す。
「下川〜、お前翔子ちゃんとヤッたんじゃねーのか?ハハハ」
「し、してねぇって!」
「ごめんね亜紀ちゃん、こんな話題で盛り上がっちゃって。」
謝る山下。
「い、いえ…。男の人はそういう話が好きですからね〜。」
笑顔で答える。
「しかし俺たちに自分のアソコの匂い嗅がせて喜ぶなんて、あいつも変態だなぁ。」
「やっぱ、ほら…新たな刺激が欲しいんじゃん?」
「そっかぁ。亜紀ちゃんには縁のない話だね。」
「わ、私にそんな事する勇気はないですから…。島田さんは度胸ありそうだから、そういう事、平気なんでしょうね…多分…。」
翔子に罪をなすりつける亜紀。
そして武田の言葉から状況が一変する。
「でもさぁ、翔子ちゃんは思った事ズバズバ言うし、表向きうまく付き合いながら裏では陰口叩くような子じゃないからなぁ。俺は嘘ついてまで自分のした事を他人になすりつけて自分を守ろうとする奴は大嫌いだよ。」
(!?)
ドキッとする亜紀。続いて下川が言う。
「ホントだよな。目の前で文句言われるのはムカつくけど、影で馬鹿にされるのはもっとムカつくよ。そういう奴に限ってアソコが臭かったりするんだよな。」
ヒヤヒヤする亜紀。不安そうな顔がありありと分かる。
「へへへ、そんな不安そうな顔すんなよ亜紀ちゃん。」
いきなり隣に座っていた山下が亜紀の肩を抱き寄せる。
「えっ?」
驚く亜紀。
「可愛いいなぁ、やっぱ…」
そう言った山下の笑顔は今までに見た事がない陰湿さを含む笑顔だった。