奉仕“愛”ドール-5
取り敢えず事務所に健太郎がいないと落ち着く亜紀。普段通り仕事をしていた。
「下川さん、ファックス来てました。」
用紙を持ってきた亜紀。下川に手渡す。
「ありがとう。あっ…」
手が滑って用紙が落ちてしまった。足元に落ちた用紙をしゃがんで取る亜紀。ふと見ると、下川の視線が下の方に向いているのが分かった。
「あっ…」
慌てて脚の向きを横にずらす。
「だ、だいじょうぶだよ、覗かないから。」
「あ、はい…」
亜紀は用紙を渡して早足で机に戻る。
(ヤバい…パンツ履いてないのバレたかな…。だいじょうぶよね…)
ドキドキする。
(何か疲れたからお昼は車の中で寝ようかな…。)
昼休みは駐車場の車の中で寝た亜紀。時間になったので車を降り玄関を入り階段を上がる。
(ん?)
何か人の気配を感じた。振り返ると、下に山下がいた。こっちを見ている。
(ヤバい!)
スカートを手で押さえる亜紀。
「い、いや…見てた訳じゃないよ?ふと上を向いただけで…。」
「わ、わかってます。だいじょぶです。」
ニコッと笑う。そして早足で階段を登る。
(今度こそバレたかも…。)
心臓がバクバクする。亜紀は1日ずっと気が気でなかった。救いは午後から山下、武田、小俣、下川、そしてが事務所にはいなくなっていた事だ。彼らを見ると自分の体で性欲を満たした時の姿を思い出してしまう。
安心も束の間、夕方に健太郎から会社に電話が来た。
「皆川、今日も残業しろよな?俺は19時に帰るからしっかり仕事してるんだぞ?」
「はい、分かりました…。」
今日はすんなり帰れるかと期待をしたが、パンティを奪われている時点でそんな甘くないと改めて思った亜紀。18時になると亜紀を残して全員が帰って行った。亜紀は事務所で1人で仕事をしていた。