奉仕“愛”ドール-10
何か嫌な感じがする。急に女1人の状況に身の危険を感じた。
「ち、ちょっと…山下さん?」
手を退かそうとするが強く抱き寄せられる。
「今日さぁ、会社中にあの受話器からした変な匂いと同じ匂いがプンプンしてたよなぁ?」
山下が言う。
「…!?」
思いもよらぬ方向へ進む話に体がソワソワして汗ばんでくる。
「誰かさんに近寄ると、あのエッチな匂いがプンプンしてさぁ、俺興奮してしょうがなくなったよ。」
「ホントだよ。俺、頭がおかしくなりそうだったから思わず出かけちゃったよ。」
ニヤニヤしながら話す男達の間で体を小さくして不安そうな顔をして様子を伺う亜紀。
「階段を上がったらさぁ、残り香がプンプンしてたよ?」
「!?」
驚いたような顔で山下を見る。間違いなく自分の事を言ってるのだと気付いた。
「こんな可愛い顔してんのに、アソコがあんな匂いするなんてねぇ、亜紀ちゃん?」
手が太股を撫でる。
「や、やめて下さい…!な、何の事ですか…?」
「しらばっくれるなよ、亜紀ちゃん。ほら、スカートをパタパタさせると、ノーパンだからダイレクトでいやらしい匂いがプーンて匂うよ?」
「!?な、何でノーパンだって…!?」
スカートをパタパタされると慌てて抑える。するといきなり山下が亜紀の太股に顔をピタリと寄せスカートの中の匂いを嗅いだ。
「やっ…!?」
息を吸い込んで、亜紀の顔をニヤニヤしながら見て言った。
「異臭犯人、みーつけた…。フフフ」
「!?」
なぜいきなり自分に疑いの目が向けられたのか理解できない亜紀。しかし完全に自分が疑われているこの状況に焦るばかりで何もできなかった。