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事務員狩り
【OL/お姉さん 官能小説】

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男性社員の穴ドル-1

 週末、ここで壮絶な事務員監禁調教が行われていたなどとは誰も知らない。いつもの週明けの月曜日の朝と同じように社員は働き始める。
 「亜紀ちゃんおはよう!」
 「あ、おはようございます。」
亜紀も努めていつも通りの笑顔を絶やさない。しかし健太郎を見ると瞬時に笑顔が消える。健太郎は敢えて亜紀を見ないでいた。
 みんなが机に座り仕事を始める。異変に気づいたのは健太郎の隣に座る山下直樹だ。電話をしながら首をひねっていた。電話が終わると健太郎が話しかけた。
 「どうかした?」
 「なんか、受話器が変な匂いがするんですけど…。」
 「マジ?」
健太郎はわざとらしく自分の机の電話の受話器を手にして匂いを嗅ぐ。
 「あ、ホントだねぇ?何の匂いだろ?」
二人が騒ぎ始めると、事務所全体に飛び火していった。
 (ヤバい…どうしよう…)
ドキドキする亜紀。チラッと健太郎を見ると、視線が合う。そしてニヤリとしたのが分かり恥ずかしくなった。
 とうとう社長が受話器の異臭に切れた。
 「な、何だこの匂いは!臭くて気持ち悪くなる。皆川くん、ちょっと拭いてくれないか?」
 「は、はい…」
亜紀は布巾を濡らして社長の受話器を拭く。
 「誰かの嫌がらせか?誰か私に不満でもあるのか?」
直樹が言う。
 「いや、違うと思います。みんなの受話器が同じく臭いんで。」
 「そうか。皆川くん、悪いがみんなの受話器を拭いてやってくれ。」
 「はい…」
亜紀はソワソワしながら拭いて回る。直樹の受話器を拭いていると、直樹が話し掛けてきた。
 「悪いね、亜紀ちゃん。亜紀ちゃんにこんな臭いもん拭かせちゃって。」
 「い、いえ…」
恥辱にまみれる亜紀。そして隣の健太郎のを拭き始めると、わざとらしく話し掛けてくる。
 「いったい何の匂いだろうねぇ?なんかエッチな匂いに似てるけど、さ?」
ドキッとする亜紀。そんな健太郎に直樹が注意する。
 「川田さん、亜紀ちゃんにセクハラまがいな事言っちゃダメっす!」
 「あ、悪い悪い。」
亜紀はそそくさと離れて言った。
 この山下直樹、完全に亜紀に惚れている。自分から公言しているくらいだ。しかし付き合う付き合わないというよりも、どこかアイドルを好きになっているような感じた。言わば親衛隊みたいな直樹だった。


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