籠の中-1
カフェに足を踏み入れる。
ウチの学校の制服を探すけど…見当たらない。
(なんだ。まだ来てないじゃん…)
!!!!!!
後ろから突然腕を掴まれ、ビクッとすると
そこには昨日の彼が立っていた。
「よお。やっぱり来たな。」
そう言って手を引かれ、一番奥のテーブル席に座る。
ドカッと腰を下ろした彼は、予想外に私服で高校生とは思えないほど大人びていた。
コーヒーを、一口啜るとおもむろに胸ポケットからセブンスターの箱を取り出しタバコに火を付ける。
ただそれだけの仕草なのに…
すごく色っぽくて目が離せない…