白い封筒-4
立花先輩は私達の前で止まると、ニコリと微笑む。
思わず身構える……
しかし、先輩が話しかけたのはアタシじゃなく隣の未果だった。
さすが未果。3年生にまで人気があるらしい。
二人はまるでアタシの事など気にする事無く話し続ける。
仕方がないので、未果に声を掛けて先に戻る事にした。
と。
2分位経った時…
後ろからダッシュで未果が走って来る。
「ミサ!ごめんネっ。つい話長くなっちゃった。あっと…そうそう…」
そう言った未果の手には白い封筒が握られている。