白い封筒-2
全校生徒が集まって来た所で、生徒会らしき人がスタスタと前に歩いて来る。
と同時に女子達のざわめきがうるさくなってきた。
あの未果までもが何やらキャーキャー騒いでいる。
マイクを持っているのは…あれ?
立花先輩…?
そうだ…やっぱり…さっきのアノ人は
立花先輩に似ているんだ。
さっきの人とは違うところと言えば、ビシッと綺麗に着こなしている制服。
髪も無造作な感じではなくサラッとしていて、細いフレームの眼鏡がとても知的な印象だ。
「ホント格好良いよねぇ、立花先輩…成績優秀、頭脳明晰…それに誰にでも優しいのに愛莉先輩一筋だしっ」
と興奮気味に隣で未果が言った。