理科室-5
急に力が抜け、ヘタヘタと床に座り込む。
全てを手に入れている未果とは違い、自分はと言えばみんなとの話題に付いていくため…取り残されない様にするため…さほど好きでもない相手と付き合ったり、簡単にセックスする。
そんな自分や男が許せない反面、それ以外の方法が美青には分からない…
美青はまだ誰も好きになったコトがないのかもしれない…
「…どうすれば…いいの…」
半ば放心状態でそう呟いていた時だった…
ガタガタガタッ…キィィィ…
「!?!?!?」
誰も居ないはずの理科室の倉庫から物音と共にドアノブを捻る音が響いた。
「誰かいるのっ!?」